詐欺まがいの金融ネット広告がガマンならない件
コロナ禍で生活不安が増す一方、前代未聞の世界的な金融緩和で、にわか投資ブームが起こっています。
不動産ファンドまがい、太陽光発電投資、コインランドリー投資、バイナリーオプション、ノックアウトオプションなど投資勧誘広告が花盛り。
そこに持ってきて、「AIおまかせ運用」はまだましで、「LGBTのアタシが○○円を〇億円に増やしたワケ」や「たった3つの事を守れば投資は勝てる」「はじめての人も、はじめている人も商品先物投資」…などなど「ほんまかいな?」のオンパレード。
私の眉はつばでベトベトになりました。
バイナリーオプションやノックアウトオプション、商品先物取引は不招性勧誘、すなわち高リスクな投資として対面や電話での勧誘は禁止されています。なのにネット広告ではなんでもありと言うのでしょうか。
なんでもありと言えば、ローリスクハイリターンを誤認させるような投資広告がネットはおろか、コロナ禍で出稿が激減したテレビ局の弱みをついて(?)、CFにまで進出しています。ある不動産ファンド広告いわく「預金感覚で投資、想定利回り7%」、あるコインランドリー投資広告にいたっては、10~12%の利回りをうたっています。
おいおい、投下資本に対し経費を除いて7%や10~12%の利回りが確保できるのであれば、それも「預金感覚」でできる安心な投資だと言うのであれば、どうせ金融緩和の時代ですから自社でお金を借りて投資してください。立派な優良企業が出来上がります。
それと「まかせて儲ける」は最低資産〇億円以上のプライベートバンクや私募ファンドとの取引が許される人たちだけの特権ですから。
まっ、YouTube動画でも言った通り、ノーベル経済学賞受賞者2人が経営に参画したヘッジファンドLTCMもつぶれちゃいましたけどね。
最近、若者の間でバイナリーオプションが流行っているそうです。
だけどあれ、基本893の丁半博打と変わりませんからね。胴元はじっかりと「てら銭」を取り(これがまた高い)、一部外国業者の中には勝っていたらなぜか注文が通らなくなったり、資金の引き出しに応じないところもあるそうなので、まっとうな(笑)893も真っ青です。
中にはSNSを駆使して「バイナリーオプション必勝法」とか言う情報商材を50~60万円の高値で学生に売りつけている輩もいるようなので、昔の友達から「良い話がある」とLINEが来たら、お友達登録の解除をおすすめします。
あ、それとYouTubeでバイナリーオプション5分で10万円が百○○万円に、とかのタイトルをつけて動画をアップしている人がいますが、あれ過去のどこかのバイナリーオプションチャートを持ってきて、買い注文のタイミングや確定利益などをそれっぽく表示している可能性もありますよね。
ちょっと動画の加工技術がある人だと後付けで何とでもなりますからね。100歩ゆずってライブ中継なら少しは信じます。(とか言ってバイナリーオプションをやってみようかと思う自分がいたりして)
ともあれ、テレビ局やポータルの経営会社は大企業で信用があっても、そこに垂れ流す広告は信用できるとは限りません。
まっ、私なら儲かる投資術を人に教えるなんてしませんね。
くわばら、くわばら。